インプラント治療について
- 埋め込みの手術は痛くないですか?
- 麻酔をするため術中の痛みはなく、術後の痛みも直後に鎮痛剤を一度飲むだけで終わる程度のものです。
当日は食事を柔らかいもの(おかゆ、豆腐、プリンなど)にすることをおすすめしており、これによって刺激を避け、痛みの予防もできます。いずれにしても、インプラント治療全体を通じて、痛みを覚えるようなことはほとんどないと言えます。 - インプラント治療にはどれくらいの期間が必要ですか?
- 歯を失った部分や骨の状態・口内の状態などによって個人差はありますが、最短では2カ月で治療終了となる患者様もいらっしゃいます。約2カ月~10カ月程度とお考えください。
- インプラント治療を受けた部分の周囲の歯に影響がありますか?
- ブリッジの場合は両側の歯を削ることになるため影響は避けられませんが、インプラント治療がその周囲に悪い影響を与えることはなく、噛み合わせの力が回復するため、むしろ周りの歯を守ることになると考えられます。
セラミックについて
- 保険診療の白い歯と自費のセラミックとは見た目の違いがありますか?
- 保険診療の白い歯は時間とともに変色し、どうしても不自然な色になり、天然とは明らかに違う人工歯であることがすぐにわかります。素材として使われるレジンの吸水性が強いという特性によるものです。
これに対し、セラミックは変色しにくく、天然歯と同等の白さが長持ちします。 - 数年前にいれたセラミックの根元が黒くなってしまいました。これはなぜですか?
- セラミック治療の中には、金属の土台にセラミックを焼き付けているメタルボンドがありますが、時間が経って歯茎が下がってくると、歯の根元に土台の金属が露出してくるという傾向があります。保険診療での白い歯(硬質レジン前装冠)も芯は金属なので同じような現象が起こります。
黒い根元が気になってしまうという方には、金属を全く使用しないオールセラミックをおすすめします。オールセラミックの場合は、歯茎が痩せて下がってもその根元が黒く見えることはありません。 - セラミック治療でも神経を取りますか?
- 神経を取るか取らないかは、歯を削った部分が神経に近いかどうか・それによって痛みを感じてしまうかどうかなど、さまざまな状態に左右されます。一般的にクラウン(被せ物)では神経を取る場合が多く、インレー(詰め物)では神経を残すことがあります。
歯科では神経を取る処置が日常的に行われている一方、神経を取ると「歯が弱くなる」「変色しやすくなる」という傾向もあります。痛みがひどい場合はどうしても神経を取る必要がありますが、セラミック治療はそのデメリットをしっかりカバーできる高度な技術となっています。 まずはご相談ください。 - すきっ歯や出っ歯と呼ばれるような歯の審美治療にセラミック治療を用いると聞いたことがあるのですが……
- 歯の形や生え方・並び方を改善する場合は、一般的には矯正治療を行います。
すきっ歯や出っ歯の場合は、部分的ではなく全顎の矯正が必要となるケースがほとんどです。しかし、オールセラミックを被せるという方法で対応する技術もあります。その場合は、歯を削るという工程が必要になるため、まずはご相談ください。
ホワイトニングについて
- ホワイトニングの施術で痛みを感じることはありませんか?
- 基本的にホワイトニングは痛みを伴う治療ではありません。知覚過敏になって歯が痛むという症状が出ることがありますが、ほとんどが一過性のものですぐに治り、施術を続けられないということは稀です。
もし痛みが続いてしまうという場合も、ホームホワイトニングは薬剤の濃度を下げることで改善されます。早めにご相談ください。 - 歯や歯茎にホワイトニング薬剤の影響はありませんか?
- 歯が知覚過敏になることがありますが、一過性のもので深刻な影響はもたらしません。
また、ホームホワイトニング用の薬剤は、歯茎に接触しても問題はありません。
一度で効果を実感できるオフィスホワイトニングの薬剤は濃度が高いものを使いますが、歯茎に薬剤が触れないよう注意深く塗布していきますのでご安心ください。
万が一歯茎に触れた場合も、迅速かつ適切な対応を致しますので、問題なく施術を続けることができます。 - どれくらいの期間白さを維持できますか?
- ホワイトニング終了後、何もしなければ少しずつ後戻りし、2~3年で元のような色に戻ってしまいます。
歯の表面は、リンとカルシウムが溶け出す「脱灰」と再生する「再石灰化」をくり返しており、元の状態に戻っていくのです。
また、カレーや赤ワインなどの食品や、たばこのヤニなどでも再び着色してしまいます。
定期的に歯科でのクリーニングを行ったり、半年に一度ぐらいの頻度で追加のホワイトニングをされたりということをおすすめします。
矯正について
- 矯正の装置をつけることで食べにくい・話しにくいなどの違和感がでませんか?
- 矯正を始めると当初は口の中に違和感が生じることは避けられないでしょう。しかし、「1カ月もすれば違和感はなくなった」という人がほとんどで、「1週間もかからずに慣れた」という方も少なくありません。
滑舌が悪くなって話しにくいという現象も、(管楽器の演奏や発声を仕事にしている方は特別ですが)日常生活に支障をきたすほどではないでしょう。
心配や不安を感じる必要はありませんが、どうしても気になる方はご相談ください。 - 矯正期間中に特に気を付けることは?
- 矯正装置に食べ物が残存しやすくなりそれに気づきにくい部分もあるため、基本的には歯磨きをしっかりする習慣が大切になります。
通常の状態より歯磨きが難しいので、矯正治療を始める前に歯磨きのチェックをしたり、口内の健康状態をチェックしたりということが必要です。その結果をもとに、歯磨きの練習や食事のアドバイスを受け、意識する必要があります。
お子様の場合は特に虫歯になりやすいため、取り外し式の装置にするなどの工夫が必要になります。一方で、矯正によって歯磨きチェックへの意識が高まるなど、小さな頃から歯を大切にする習慣を身に付けることができます。 - 歯周病ですが矯正治療はできますか?
- 歯周病があっても矯正治療は可能です(重度の歯周病で痛みや膿みがあったり、歯が抜け落ちたりというほど悪化している場合は、矯正は難しい場合もあります)。
矯正治療を始める前にできるだけ歯肉をよい状態に整え、それを維持するよう患者様ご本人も努めることが重要になります。具体的には、丁寧なブラッシングの励行などが挙げられます。
矯正に当たっては、少しでも支えとする歯や歯茎への負担がかからないように矯正用インプラントを併用するケースもあります。